ねこさんのお絵かき日記

　今、反原発のデモは大きな国民運動となって政府への訴えを続けているが、これに対して当の政府自体は全くと言っていいほど無反応だ。
　一般の市民がこれだけ大きな行動を起こすのはかつて無かった事態なのに、なぜこれほど無反応を続けられるのか？
　その答えはおそらくこういうことだろう。　すなわち、こうしたデモなどの抗議行動に一度でも耳を貸してしまえば、次からは事あるごとに国民の声を聞かなくてはならなくなるという「畏れ」があるからだ。
　今後、消費税増税をはじめ、福祉の切捨てなど一般庶民にとって受け入れがたい法案を次々と通したい政府にとっては国民の直接の声など聞こえないふりをするのが最上策ということだろう。
　従って、いかにデモの規模が大きくなろうとも現政権はこれをすべて黙殺すると思われる。
　では、こうしたデモや抗議行動は無意味なのか？
　否！　いくら政府が黙殺しようとしても、こうした行動を起こす人達がたくさんいることは、直接デモに参加しない人達の気持ちにも確実に響いている。
　デモ行動は政治家達に向けてではなく、我々国民全体に向けての文字通りデモンストレーションなのだ。
　だから、政府が聞く耳を持たなくてもやり続けなくてはいけない。
　政治家にとって本当に怖いのは世論やデモ行動でなく、選挙で落選することだ。
　今の政治家達には国民の声に耳を貸さなければ必ず落選するという「恐怖」を味わわせる必要がある。
　多くの国民が怒っていることを知らしめ、その結果が選挙結果として具現化するよう、より大きな声をあげてアピールを繰り返そうではないか。